『ゲゲゲの謎』(2024/01/03)

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巷で噂の「ゲゲゲの謎」。
幼少期、チラと見覚えのある「ゲゲゲの鬼太郎。そしてチラと見覚えのある朝ドラ「ゲゲゲの女房」。
その誕生の話と聞いて気になったので、新年1発目の映画としていつもの映画館に来ました。


まず結論から書くと、
ラスト数分で心臓持っていかれました。
しんどいオブしんどい。キュッとする心臓とやるせない感情。
観に来て良かった…。
墓場鬼太郎がU-NEXTで見放題らしいので、ちょっと手始めに1話から観てみます。
ストーリーの「間」が好きな人からすると映画1本にぎゅっと内容を詰めてあるので展開に置いていかれてる感じがするかもしれませんが(私は感じた)、ラスト数分でぜんぶひっくり返りました。観るか悩んだけど、観に来て良かったです。
2回目は観るか分からないけど、ラストシーンは何回も観たい。あれはきっと私の性癖。机に爪立てて引っ掻きながら悶え苦しむタイプの性癖。心臓に生えた釣り針に引っ掛かるやつ。好き!ていう感じじゃないやつ。この感覚わかる?
あと猫娘の誕生がどういうのか知らなかったので私はサヨさんが猫娘になるの…??とずっと勘違いしながら観てました。リボン…リボンが…似てた…似てない?そっか…。

 

 

 


⚠️この先は、私 個人 の感覚を書き連ねました。
読んでも面白くないです。
批判的なものと読み取れるものもありますが、私 が あとから見返したときのための記録であり、私 だけ の感覚なので、誰かに 押し付ける つもりも 同調 を求めるつもりもありません。
私 は こう感じたというだけのものです。
読んだ上でのご不満は胸の内に収めていただくようお願いします。
私のため の記録です。
そしてネタバレはある。

 


私、先に書いた通りゲゲゲの鬼太郎の記憶はうっすらなのです。
まぁキャラクターのことは覚えています。鬼太郎と目玉のオヤジはもちろん、猫娘、ネズミ小僧、子泣き爺、砂かけババア、いったん木綿、あずきとぎ…。
あずき研ごうか人取って食おか。あってるかな?このテンポ、頭にこびりついて数十年(笑)
妖怪が好きで、本棚には妖怪の図鑑なんかもあり、いつか妖怪の話を書きたいなぁと考えたりもしているのですが、実のところ昔々ちょろっと読んだ水木しげる作の妖怪図鑑がきっかけ(単純に私の妖怪観との解釈違い)で鬼太郎から距離を置いていたのと、アニメで絵柄がガラッと変わってまた一、二歩ほど後ずさったここ数年。
(私は墓場鬼太郎の方がまだ雰囲気的にちょっと取っ付きやすいかなと思いながら手を出していない…)
ゲゲゲの謎という映画があると聞いてソワッとしつつ、でも鬼太郎のこと全然知らないしな…と思いスルーして…
でもでも私、


チャーリーとチョコレート工場の映画見たことないけど最新作観に行ったし、
鬼滅の刃も漫画読んでなかったけど無限列車観に行ったし、
亜人も漫画読んでなかったけど実写観に行ったし、
銀魂も漫画読んでなかったけど実写観に行ったし、


…良くない? 知らなくても観に行ってもよくない?
という気持ちと、
でもアニメ映画は私個人の感覚で合わないことが多いからなぁ、うーん…
という気持ちに挟まれ悩んで年越し2024年。ハッピーニューイヤー。新年早々水分不足でよく起きる発熱頭痛で二日寝込んで回復した後、U-NEXTのポイントもあるし映画観ようかなと思って、選択肢を3つあげてちょうどいい時間にあるやつ観ようと映画館へ。
(選択肢1・ゲゲゲの謎、2・ウィッシュ、3・窓ぎわのトットちゃん)(全部アニメ)
映画館に着いたらちょうど20分後にゲゲゲの謎が上映らしい。これは観るしかないと発券。


上映が始まると、山を登る記者と追い返す鬼太郎と猫娘…。
(目玉オヤジのあの男も来るだろうってセリフがあったと思うんですが、私は水木と思ってましたがコレは結局誰?)
最初から最後まで話がトントン拍子に進むし、日の経過が寝起きでしかないから分からないから微妙だけどアニメ系に良くある(と私は思っている)一日二日を数ヶ月〜数年のように取れる表現…ずっとエッ?エッ!エェッ!?な感じで数歩後を追いかけてる気分。
あと急速急展開な恋愛描写。
私はこれらが苦手でアニメや恋愛物を避ける傾向があるのですが、
(追加で、声の表情とストーリー展開の乖離が強いと私が感じる作品)
本編ずっとこんな感じだったものの、でもストーリーは気になる展開だったので見応えはありました。
奥様と石田彰のひと、過去に報われなかったアレソレがあったらいいな!天河のナキア皇太后とウルヒみたいな…。黒の太子とお姉様みたいな…。この辺はたぶんちょっと性癖。
まぁ、全然違うかもだけど。
石田彰のひとは気弱なひとと結婚してるぽいけど、そこに愛はあるんか!?なさそう。ないかなぁ、あるかなぁ。このふたり、流行りのなろう系の失敗ルートみを感じる。


水木のあのパタっと切り替わるのは、彼の感情が戦争を経て欠如あるいは閉塞されたという表現のひとつなのかな。
あんなに叫んでたのに、ゲゲローの言葉で切り替わってたから気になったんですけど、これが「間」の切断による切り替わりではないことを祈ります。これがそうなら私はアニメ映画からもっと遠ざかる…。


あとゲゲローの奥さんは、
姑獲鳥とお岩さんとお菊さんと幽霊飴がモデルなのかな。
赤ちゃん妊娠し続けるのと、血を吸われた後の顔と、井戸の底に居るのと、墓から赤ちゃんが産まれてくるのと…。


それから気になってたのは、なんかネズミ小僧、私の記憶よりちんまり丸々してる気がするんですけど、新しいアニメの作画だとそうなってるの?
もっとひょろりとしてた気がする、、、目印の黄色い服もない…ひとりだけ圧倒的に絵柄が違う。
ついでにモブがみんな昔の鬼太郎っぽい絵柄なのに、メインどころだけ現代風の絵柄なの謎…笑


そして強いていうなら水木のデザインがドッ好み。好き。


とまぁ、いろいろ書き連ねましたが、


ぜんぶひっくるめて、観ることができて良かったです!!
制作に携わった方すべてに感謝!!!